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みらいの福祉施設建築プロジェクト「えんえん」
「えんえん」は、保育事業と地域を結ぶ“みちのような建築”を目指した建築プロジェクトで、日本財団みらいの福祉施設建築プロジェクトの採択事業です。土間空間を中心に、0歳児・病後児・医療的ケア児の一時保育、地域食堂やカフェ、駄菓子屋、ミニ図書館などを備える計画です。さまざまな方との接点を育みながら、まだ見えてない地域課題を顕在化して将来的な支援につなげることも目指しています。
このプロジェクトは、大分県福祉会のブランディングをお手伝いするなかで、2021年に法人が運営する施設の一つである滝尾保育園のみなさんからご相談いただいたことをきっかけに始まりました。保育士のみなさんは、園児や保護者の話だけではなく、地域の方の孤独死や子どもの虐待などさまざまな状況に気づいたり、見聞きしたりします。「地域に根ざした保育だからこそ、より本質的、長期的な視点で、地域のつながりをつなぎ直せないか?」そんな保育士のみなさんの課題感から生まれたのが、この「制度のはざまにいる子どものケアとご近所さんの顔がみえる拠点 えんえん」という施設のアイデアでした。
保育士のみなさんの考える課題や心地よい空間についての断片的なアイデアを可視化し、プロジェクト全体に落としこむため、矢橋徹建築設計事務所やデザイン事務所UMA/design farmのチームとともに、ヒアリングやワークショップをたびたび実施。建築計画は、矢橋事務所の矢橋さんや上野さんを中心に検討いただき、模型や図面にさらにフィードバックをもらいながら検討していきます。こうした建築スタディのなかで、私は保育士のみなさんが事業を主体的に検討したり、全体でコミュニケーションが不足している部分を検討して機会を設定したりするプロジェクトファシリテーションを担っています。また、助成制度の応募にあたっては、編集的な視点で、申請書類や計画案の言語化サポートやプロジェクト全体のアウトカムの整理をお手伝いしました。
第1回の応募では、残念ながら落選したのですが、粘り強く取り組み、第2回(2022年度)に応募があった全国292事業のなかから、採択された3事業の一つに選定されました。オープンにむけて、現在もさまざまなやりとりが続いています。これからの地域に必要なより良い福祉を目指して、引き続きチームのみんなや応援してくださる方々とこつこつと進めていきたいです。
’En-En’ - Care for children not covered by the current social system and a community base for neighbors
Our architecture plan has been successfully selected in the competition of The Nippon Foundation’s Future Welfare Architecture Project. ‘En-En, Care for children not covered by the current social system and a community base for neighbors’ is working as a team with the Oita Prefecture Welfare Association Takio Nursery School in Oita, architects, designers and myself.
In that year, only 3 projects were selected from the 292 projects which applied from all over Japan. Pass rate only 1%.
En-En has a ‘path-like’ or ‘Japanese Doma-like’ space that connects the nursery school and the local small park. It will provide childcare services (temporary care for 0-year-olds, post-illness children and children who need medical care) and community services (a cafe where children can pick up breakfast, a Japanese-style penny candy store, a mini library, etc). Furthermore, like a pathway in a town, we would like to develop it into a place where diverse neighbors can see each other for connections and to identify problems for future support. We started studying in the summer of 2021, and I am helping organize and verbalize their ideas as an editor/ project facilitator. We are still working hard toward the opening. I truly thank you for your support.
- Client:
- Oita Welfare Association Takio Nursery School ,
- Architecture:
- Yabashi Toru Architects ,
- Design:
- UMA/design farm ,
- Editing+Project Facilitation:
- Mayumi Takeo ,
- Advice for application:
- Hiroki Miura ,